【Stable Diffusion】超初心者向けのプロンプトのコツ

話題のAIイラストですが、なかなか思い通りの画像を生成するのが難しいという方が多いのではないでしょうか。

・初めてStable Diffusionを使うため、使い方が全くわからない
・使って見たけど、思い通りの画像が出来ない
・もっと上手く画像を作りたい

という方のお悩みを解決します。

Stable Diffusionのプロンプトとは?

Stable Diffusionはプロンプト(Prompt)と呼ばれるテキストを組み合わせて画像を生成します。このプロンプトは別名「呪文」とも呼ばれています。

モデルにどんな画像を生成して欲しいかをテキスト(呪文)として送り、そこから連想される画像を生成します。プロンプトを効果的に作成することで、より希望に近い画像を得ることができます。

Stable Diffusionプロンプトの基本

Stable Diffusionで画像生成をするには、いくつか重要なポイントがあります。
基本となる4つは以下の通りです。

プロンプトの明確さ

プロンプトは生成したい画像を具体的に指示するために重要です。詳細で明確なプロンプトを提供すると、より期待に近い結果が得られます。例えば、「青い空の下で草原に立つ美少女」など、具体的な要素を含めると良いです。
また、この時にどのような順番でプロンプトの単語を入力するのかで生成される画像が変わります。前半の単語が強く影響が出るため注意が必要です。

ステップ数の調整: ステップ数(生成過程の反復回数)は、画像の詳細さや品質に影響します。一般的に、ステップ数を増やすことで画像の品質が向上しますが、処理時間も長くなるのでバランスが必要です。

  • 低ステップ数(例: 20-50): より粗い、抽象的な結果が得られる。試作段階やアイデア出しに向いています。
  • 中程度のステップ数(例: 50-100): 一般的に良好な品質の画像が得られ、バランスが取れた結果が得られる。
  • 高ステップ数(例: 100以上): 詳細な画像が生成されますが、処理時間が長くなる。高品質な最終結果を目指すときに使用します。

画像の解像度: 解像度が高いほど、細部が鮮明になりますが、生成に必要な計算リソースも増えるため、リソースに応じて適切な解像度を選ぶことが重要です。

  • 低解像度(例: 256×256ピクセル): テストやアイデア出しに適しており、生成が速いが詳細度が低い。
  • 中解像度(例: 512×512ピクセル): 一般的な用途に最適で、詳細度と処理時間のバランスが取れています。
  • 高解像度(例: 1024×1024ピクセル以上): 細部が非常に鮮明な画像が得られるが、生成に時間がかかるし、メモリの消費も大きいです。

シード値の設定

シード値は生成プロセスのランダム性を制御します。特定のシード値を使用することで、再現性のある画像生成が可能になります。異なるシード値を試すことで、さまざまなバリエーションの画像を得ることができます。

  • 固定シード値: 同じシード値を使用することで、同じプロンプトから一貫した画像を再生成できます。特定の画像の高画質化を狙う場合はシード値を一定にします。例: 12345
  • 異なるシード値: 異なるシード値を使うことで、同じプロンプトでもバリエーション豊かな画像を得ることができます。お気に入りの画像が出来る様にシード値をランダムに設定して多様な結果を試すと良いでしょう。

Stable Diffusionプロンプトのコツ

Stable Diffusionで効果的なプロンプトを作成するためのコツがあります。

具体的な詳細を追加する:

  • 主題と背景: 例えば「海辺に立つ女性」よりも「夕焼けの海辺で赤いドレスを着た女性が風に吹かれている」というように、主題と背景の詳細を明確にする。
  • 色や雰囲気: 色彩や雰囲気も指定することで、より具体的なビジュアルを得られます。「明るい青空」や「暗い陰鬱な雰囲気」など。

主題:海辺に立つ女性
背景:指定なし

主題:海辺に立つ女性
背景:明るい青空

スタイルやアーティストの指定

アートスタイル: 「印象派」や「抽象的」など、スタイルを指定すると、そのスタイルに合わせた画像が生成されやすくなります。

アーティスト: 特定のアーティスト名を挙げることで、そのアーティストのスタイルに似た画像を生成することができます。例えば、「ゴッホ風の星空」など。

プロンプトの長さと複雑さ

適度な長さ: あまりにも短いプロンプトは漠然とした結果を生むことがありますが、詳細すぎると意図がぼやけることも。適度な長さで具体的な要素を含むプロンプトを心がけましょう。

要素の優先順位: 重要な要素をプロンプトの前に配置することで、優先度が高い要素が反映されやすくなります。

類義語や異なる表現を使う

言い換え: 同じ意味でも異なる言葉を使うと、生成される画像のバリエーションが増えます。例えば、「輝く星」や「煌めく星空」など。

トライアルとエラー: 異なる表現を試してみて、どのプロンプトが最も期待する結果をもたらすかを検証してみましょう。

ネガティブプロンプトの活用

除外したい要素: 生成される画像から排除したい要素を指定するために、ネガティブプロンプトを使用します。例えば、「背景に人が写らないように」など。

これらのコツを使ってプロンプトを工夫することで、より望ましい画像を生成しやすくなります。

Stable Diffusionプロンプトの力技

Stable Diffusionはプロンプト(呪文)が同じでもシード値によって生成される画像が大きく変わります。このため、プロンプトを作成したら多くの画像を生成することで、お気に入りの画像が生成できる可能性がグッと高まります。

同じプロンプトで100枚の画像を生成した場合の変化を記事にしているので、こちらも見てみて下さい。

100枚生成一覧

【Stable Diffusion】夏の日のひととき

最新情報をチェックしよう!