インド地方都市におけるICTサービスの起業について

  • 2019年9月22日
  • 2019年9月22日
  • 雑記
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起業というと難しくてハイリスク。失敗したら破産すると思っている人が多いのではないでしょうか。
そして、実際に起業するとなると、どんな手続きが必要でどれくらいの資金が必要なのか分からないのではないでしょうか。
特に海外となると、全くと言っても分からないのではないでしょうか。

そこで今回は、インド地方都市におけるICTサービスに注目して、どんな風に起業しているのか調べた論文を読んでいきたいと思います。

インドのICTサービス

ICTサービスというのは情報通信技術を活用したサービスのことを指します。ネットショップや仮想通貨取引などが一例です。インドでは1990年代に経済自由化され、大都市を拠点に成長を遂げてきました。そして、2000年代後半からは地方都市にも事業所が出来るようになっています。成長の一因となっているのは「絶えざる人力投入モデル」であり、優秀な人材を大量に確保することで売上の拡大・維持を行っています。

それでは、ICTサービスは既存の会社だけのものでしょうか。答えはNoです。
地方では地元出身の起業家がICTサービス会社を設立し、従業員を増やしながら事業を拡大するケースが存在します。起業にあたっては自宅の一室を使用したり、身近な人から資金を得るたり、同級生や同僚と共同で出資するケースがあるようです。
日本でも一部屋で起業するケースはありますし、米国の大企業もガレージから始まったところがあります。ローコストで始めるという点では、インドも同じ様です。

起業家の中には大企業で働いた経験がある者や海外で技術者となった者がおり、これまでに構築したネットワークを活用する企業がある一方、大学卒業後にフリーランスとして働きながら事業を拡大するなど、起業家と言っても色々なパターンがあるようです。

この論文では参入安易なグローバル市場に起業機会を見出すものの、競争は激しい。また、政府等の支援が乏しいことから、成長機会は限定的と述べている。
しかし、何が起こるか分からない。市場の淘汰を生き残った企業が化ける可能性もあるので、インド市場は注意が必要だと思う。

インド地方都市における小規模ICTサービス企業の成長機会
Growth Opportunities for Smaller-Sized ICT Service Firms in India’s Second Tier Cities
https://ci.nii.ac.jp/naid/130007628582

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