株主総会の招集のラッシュの第四弾。
今回は東レ株式会社です。
目次
東レ株式会社
「素材には、社会を変える力がある」を経営理念に掲げる東レ。
樹脂やフィルム、炭素繊維など材料系に強いメーカーです。
自動車関連用途向けの機能化成品やリチウムイオン二次電池向けのバッテリーセパレータフィルムの出荷が伸びています。
自動車と二次電池は市場が盛り上がっている分野であり、今後は利益の更なる向上が望めます。
また、樹脂関係はニッチな市場が多く、競合が少ないため市場を独占しやすい分野です。
事業の安定性も問題ないでしょう。
しかし、問題が無いわけではありません。
それは製品検査データの改ざんです。
昨年末に子会社の東レハイブリッドコードが製品検査データの改ざんが発覚しました。
3月30日に品質データに関する一斉調査結果のお知らせということで東レグループ全体の品質データに関する調査結果が発表されましたが、社員と管理監督者に対するアンケート方式で調査がされており、改ざんの有無について十分な調査が出来ているかは不明確です。
品質問題は会社の信用にかかわるので、是非とも誠意を以って事実を公表してほしいところです。
それでは。