【書籍紹介】Google vs トヨタ 「自動運転車」は始まりにすぎない

  • 2017年9月21日
  • 2018年4月14日
  • その他
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最近、自動車のCMで自動運転支援搭載を見るようになりました。
スバルのアイサイトでは、ぶつからない車として宣伝してますよね。

私は会社の通勤で自動車を運転していますが、危険だなと思うことが多々あります。
ぶつからない車が実現すれば、より安全に運転が出来るようになります。

自動運転支援。これは自動運転車の技術の一部だったりします。ということは、自動運転が少しずつ現実に近づいて来ているってことですよね。

今後、日本経済にも大きな影響を与えるであろう自動運転車について、書籍を紹介したいと思います。

 

なぜグーグルが自動運転車をつくるのか

グーグルと言えば、何で儲けている企業か分かりますか。

検索エンジン
Youtube
Googleマップ
Android OS
Android Wear

いろいろなサービスが出てくるかと思います。

これらを見直してください。有料コンテンツはどれだけあるでしょうか。
ほとんどが無料のサービスだと思います。

では、なにで儲けているのでしょうか。
それは広告ビジネスです。

様々な企業が広告を出してもらい、それを消費者に見てもらうことで収益を上げているのです。

では、なぜグーグルが自動運転車をつくるのでしょうか。
それは自動運転車が実現した先にある通信インフラを見据えているからです。

交通インフラ

どうして自動運転車が交通インフラに繋がるのでしょうか。
それは、自動運転車の完全自動化によって変わる通信環境を考えれば見えてきます。

完全自動化では、あらゆる車がネットワークに繋がります。
それぞれが情報を収集し、ネットワークを経由して共有することで、安全に車を運転するのです。

ここで重要なのが「ネットワークに繋がる」ことです。

自動運転支援では、車に搭載してセンサーによって危険を判断します。
対して、完全自動化ではネットワークに繋がることで、情報を共有して危険を判断します。

果たして、どちらの方がより良い運転が出来るでしょうか。
当然、完全自動化の方が良い運転が出来るでしょう。

つまり、ネットワークに繋がることが自動運転の最重要箇所になり得るということです。

では、ネットワークに繋がることに強みを持つ企業はどこでしょうか。
そう、グーグルなのです。

通信と付随するシステムから利益を上げようというのがグーグルの狙いなのです。

トヨタはグーグルを抑えられるのか

グーグルは自動運転という市場を見据えて準備をしています。
トヨタは勝てるのでしょうか。

トヨタはグーグルに対して優位性を持っている分野があります。
それは自動車というハードウェアです。

トヨタは製造業として、自動車を作り続けている歴史があります。
仮にグーグルが参入しようとしても、技術力の差が参入障壁となり利益を上げることは困難です。
買収によって自動車製造会社を手に入れれば可能かもしれませんが、実際に行うかは疑問となります。

つまり、自動運転を製造、販売するという意味で、トヨタはグーグルが目指している交通インフラの一歩先を歩くことが出来るのです。

今はまだ、「入口」にすぎない

自動運転は開発段階であり、越えなくてはならない壁は数多くあります。

しかし、近い未来に実現するであろう技術として、少しずつ実現化が見れてきています。

これまで述べてきましたが、これは本書の一部でしかありません。

イノベーターとしてのグーグル
なぜ日本の電機メーカーは敗れたのか
競争領域はハードからシステムへ

などなど、重要が本書には書かれています。

自動運転の実現を待っているい人、投資先として自動運転を考えている人などは是非読んでみてください。
大変参考になると思います。

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